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2012/03/29

ブラザー・カドフェル

Brother Cadfael's Herb Garden
- An Illustrated Companion to Medieval Plants and their Uses -

故エリス・ピーターズ女史の歴史ミステリー
『修道士カドフェル』シリーズに登場するハーブを網羅したマニアックな本。

An Illustrated Companion to Medieval Plants and their Uses

とあるとおり、物語に登場するハーブや薬草を網羅した
12世紀前半中世の使用方法
治療や手当て・料理・家事など生活全般に及ぶ解説です。

辞書と参考書とインターネットにおおいにお世話になりながら
こつこつとのろのろと読んでいます。

わたしにとってはとても高いハードルですが
その向こうに広がるのは
前庭や裏庭、生け垣や木立、道端や森の豊かな恵み。
手の届くところにある自然から必要なものをみつけて
必要な時にそこから必要な分をとってきて使う
季節と自然とともにある生活。

なんてすばらしい♡ そんなところに住みたい♡


ところで元々のミステリー小説 修道士カドフェルシリーズ

カドフェルは元十字軍兵士という
得意な経歴をもった修道士として描かれています。

16歳で十字軍参加の呼びかけに応え
故郷を飛びだし初老に達するまで
東方の戦地を巡って兵士や船長として波乱に満ちた経験を送り
そして一転
誓願を立て祈りと禁欲の静かな生活に入る人物です。

修道院では日々の大部分を薬草園で過ごし
東方で集めた薬草の栽培、収穫した薬草の製剤
修道院や施療院での治療に費やしています。

そして、時折起こる事件を
修道士らしからぬ大胆さで解決に導きます。
キャリアは捨てても
ふたつの異なる人生がカドフェルの中では見事に統合されている。

そのカドフェルの人間性がこのシリーズの魅力です。

作者のエリス・ピーターズ女史は1913年生まれ。
残念ながら、1995年に八十二歳で無くなりました。

二十歳の時から二十七歳まで科学者の助手、そして薬剤師として働き
二十三歳の時に歴史小説を発表して小説家としてデビュー。
第二次大戦では海軍婦人部隊の一員として従軍
というアクティブな経歴の持ち主です。
この経歴から見るかぎり
ブラザー・カドフェルは女史の
経験から肉付けされたキャラクターと思われます。


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